イエメン
イエメンはコーヒー豆「モカ」の産地です。
モカという名称は、かつてイエメンの「モカ港」からコーヒー豆が出荷されていたことからくる総称でした。
モカ港
15世紀から17世紀にかけてコーヒー豆の積出港として栄えた。
コーヒーの木の原産地はエチオピアだが、これを世界に広めたのはアラビア半島の商人達で、モカはコーヒー発祥の地とされている。
17世紀にこの地を支配したオスマン帝国は紅海を通行する船舶にモカでの納税を義務付けたという。現在、コーヒー豆集散地の機能は無く、漁業と観光で成り立つ。(ウィキペディア引用)
イエメン産とエチオピア産
イエメン産のコーヒー豆は特に「モカ・マタリ」 (Mokha Mattari) ともいい、イエメン北西部の高地産である。さわやかな香りと強い酸味のある味わいが特徴。
「No.9」というのが、欠点豆の混入が比較的少ない等級であるが、ブラジルのNo.2抔と比べると数倍から十倍ほどの欠点豆があり、焙煎に際しては、入念なハンドピックが必要である。
エチオピア産は、シダモ (Sidamo)、ハラー (Harrah)、ディマ、レケンプティなど、収穫地名をつけて販売されることが多い。焙煎・抽出後のコーヒーは苦みが少ない代わりに酸味が非常に強く、フルーティーな香りがある。
モカコーヒーは、フルーティーな香りと強い酸味が特長で、比較的高価なモカ・マタリはストレートで飲まれることが多いが、エチオピア産はブラジルなど苦みが強い豆とブレンドされることが多い。特に苦みの強い、ジャワ産ロブスタ種とのブレンドは、モカジャバとして親しまれている。
モカ・マタリ
イエメン産のモカは「モカ・マタリ」という名称で取引されるケースが多い。
「マタリ」とはアラブア語で「マタルの」を意味し、「モカ・マタリ」とは「モカ港から出荷された、バニー・マタルのコーヒー」を表している。