おうちカフェでは、コーヒーミルを使い『飲む直前』にコーヒー豆を挽くことで、圧倒的な香りを楽しむことができます。
それゆえに、「極上のコーヒータイムを味わいたい人」は、絶対的にコーヒーミルを購入すべきだと言えるでしょう。
しかし、これまで自分でコーヒー豆を挽いたことがない人にとっては、どのように挽けばよいのかよくわかりませんよね。
その挽き方によって味わいが大きく変わるので、事前にある程度知っておいて損はありません。
この記事では、そんな「好みのコーヒーの味わいにするために必要なミルの挽き具合と注意点」について解説していきたいと思います。
なぜコーヒー豆を粉状に挽くのか
そもそも「なぜ粉状にしなければいけないの?」と思いませんか?
それは『コーヒー豆のままでは十分に成分を引き出すことができない』からです。
そのままでも時間を掛ければある程度のコーヒー成分を抽出できますが、粉状にした方が素早くコーヒー成分を抽出できるのです。

ミルでコーヒー豆を挽く際の注意点
コーヒー豆を粉状に挽くことの意味が分かったら、実際に専用の「コーヒーミル」を使用して粉状にしていきます。
しかし、何も考えずにコーヒー豆を挽いてしまうと、自分のイメージとは異なる味になってしまう可能性があるので注意しましょう。
まずは以下の2点に気を付けます。
飲む分の量だけコーヒー豆を挽く
コーヒー豆を買って来たら、「どうせミルで挽いてから飲むんだから一気に粉にしちゃおう」と考える人もいるかもしれません。
しかし、これはNGです。
焙煎されたコーヒー豆は、必ず「飲む分だけ」挽くようにしましょう。
挽いた直後は最も香りが高く、最高のコーヒーを味わうことができます。
基本的に挽いた後も1ヶ月程度は美味しく飲むことができますが、より美味しく飲みたいならば、挽く量にもこだわりましょう。
一定のスピードでコーヒー豆を挽く
賛否両論はありますが、手動のコーヒーミルを使用する際に、勢いを付けて挽いてしまうしまいがちですが、
速く挽きすぎてしまうと、熱を発してしまうという説もあります。
ミルの性能にもよりますが、粒にバラつきが出ないように一定のスピードで挽くようにしましょう。
ミルの挽き具合による味の違い
前述した注意点を踏まえながらミルでコーヒー豆を挽いていきますが、「挽き具合」によって味わいが変化するということも覚えておきましょう。
極細挽き
挽き方の中で最も細かい粒となるのが「極細挽き」です。
非常に細かいので、パウダー状と表現しても良いかもしれません。
渋みや苦みが強く出る傾向にあるので、短時間で抽出します。
主に「エスプレッソ」「トルココーヒー」などに最適です。
細挽き
「マキネッタ(mokapot)」や「一部のドリップ」に適した挽き方が、「細挽き」です。
極細挽きほどではありませんが、苦みとコクが強くなります。
中細挽き
一般家庭で使うような「コーヒーメーカ―」や「マキネッタ」「ドリップ」に適した挽き方が「中細挽き」です。
どんな挽き方が良いのか分からないという人は、まずこの中細挽きを試してみましょう。
細挽きよりも苦みやコクはないので、「コーヒー本来の美味しさが好き」という人には少し物足りないかもしれません。
「コンビニのマシンで作るホットコーヒーが好き」という人には、最適と言えるかもしれません。
中挽き
「中挽き」位の挽き方になると、だいぶ粒度が増してきます。
グラニュー糖や小さめのザラメに近いかもしれません。
若干酸味があり、さっぱりとした味わいになります。
「コーヒーの苦みが苦手」といった人は、中挽きから試してみるのも良いかもしれません。
主に「ドリップ」用に最適です。
粗挽き
「粗挽き」になると、かなり粒も大きくなります。
キャンプなどで「パーコレーター」「ペーパーレスドリップ」「フレンチプレス」を使用して抽出する場合には、粗挽きにするのがおすすめです。
通常のドリップで飲む場合には、コーヒー感が薄く感じるかもしれません。
自分好みの挽き方を見つけることでよりおいしくコーヒーを味わえる
これまで市販で売られているドリップ式コーヒーしか飲んだことがない人からすると、コーヒーミルで焙煎されたコーヒー豆を挽いて飲むのはとても新鮮に感じることでしょう。
しかも、挽いた直後のコーヒーは、一般的な市販のドリップコーヒーよりも圧倒的に香りが良いので、感動すら覚えるかもしれません。
挽き具合によっても味が変わるので、いろいろと試しながら自分好みの味を探すのも、楽しむ方の1つと言えるでしょう。
まとめ
今回は、「好みのコーヒーの味わいにするために必要なミルの挽き具合と注意点」について解説してきました。
ミルの挽き具合によって、極細挽き、細挽き、中細挽き、中挽き、粗挽きという5つの種類があることがお分かりいただけたかと思います。
「飲む分の量だけコーヒー豆を挽く」、「一定のスピードでコーヒー豆を挽く」といった点に注意しながら、自分好みのコーヒーを見つけましょう。